「静岡行くんだ!」と友人に話したところ、「薩埵峠行きなよ、定番の写真スポット」とのこと。
「薩埵峠?」
まず何と読むのか?難読地名正解は「さったとうげ」らしい。
焼津での仕事の帰りだったので、背中にはパソコンや焼津土産など7kg以上の荷物。
自動車なしで峠に挑むのは少し不安だったが「江戸以前の昔には皆大荷物で峠を越えていたはずだ」と自分を謎の方法で説得し、最寄りの興津駅に向かう。

静岡から東京方面の普通列車で15分。東海道五十三次の宿場町でもある興津駅に降り立つ。

峠は興津駅とその隣駅の由比駅のほとんど中間地点にある。
由比から歩くとルート上の山道が長いので、基本的に興津発の方が楽みたい。

東海道線と並んで興津川を渡りつつ30分ほど東へ。静岡市内ながらほのぼのした雰囲気。

川を越えた後、山沿いへ向かう脇道に出る。
自分の進む方向が正しいのか不安になる塩梅の距離で看板がお出迎えしてくれる。

本当に合ってるのか???「車でお金」の宣伝も狸にしか届かないんじゃ...

Googleマップを頼りに20分ほど進むと墓地とその脇に案内看板が出現。
墓地を突っ切って峠に入るらしい。どことなく不穏な気もする。

写真を撮る余裕は無かったが、峠も多くが石段になっていて登りやすく整備されていた。
10分弱で薩埵峠の西寄りの展望スポットに到達。

現在は眺望名所として指定されている。

運よく満開の河津桜が眺望を彩る。春の気候ゆえに富士山頂は雲が覆い隠している。
15時過ぎに興津駅を出てから45分ほど。日没まではまだ猶予がある。

30分ほど粘っても雲消えず。光線状態は最高なんだけどなぁ。
現地では由比在住の地元の方が河津桜のタイミングを見計らって撮影に訪れていた。
教えてもらったところによると、「河津桜が咲く=温暖で雲が出やすい」とのこと。
反対に、雲のない冬日に訪れると、桜が蕾のまま、ないし散った後だったりするらしい。
「冠雪した富士山と満開の河津桜」の組み合わせはほとんど実現しないみたいだ。

日没直前の17時前まで雑談しつつ粘っていると、徐々に雲が少なくなってきた。
日没まで40分。光線状態も悪くなる中、2人して撮影に没頭する。

いよいよ山の形がくっきり見えた頃には日も落ちていた。これにて撤退。
由比方面へ峠を越えることも考えたが、大荷物ゆえに断念。来た道を戻ることに。

興津の山肌は絵になるね。
薩埵峠は戦国時代に武田軍・今川軍が衝突した合戦場としても有名らしい。
今川軍の陣頭指揮を執っていたはずの今川氏真は早々に山を下りて西へ逃亡したとのこと。
自分も峠越えできず、再び西へ戻ることになったのは皮肉。

興津からは鉄道という文明の利器に頼って薩埵峠を越え、由比方面へ。

三島からは20世紀の発明品で江戸まで小1時間。
日曜夜の東京行き。こだま号の自由席は熱海以東でほぼ満席だったのには驚く。

峠と聞いたので警戒して行ったが、荷物さえ絞れば比較的楽に峠越えできそう。
熊出没注意の看板もあるので、冬眠時期かつ冠雪した富士山を狙って冬に訪れるのがおすすめかと。
気になった人はぜひお試しあれ!
「薩埵峠?」
まず何と読むのか?難読地名正解は「さったとうげ」らしい。
焼津での仕事の帰りだったので、背中にはパソコンや焼津土産など7kg以上の荷物。
自動車なしで峠に挑むのは少し不安だったが「江戸以前の昔には皆大荷物で峠を越えていたはずだ」と自分を謎の方法で説得し、最寄りの興津駅に向かう。

静岡から東京方面の普通列車で15分。東海道五十三次の宿場町でもある興津駅に降り立つ。

峠は興津駅とその隣駅の由比駅のほとんど中間地点にある。
由比から歩くとルート上の山道が長いので、基本的に興津発の方が楽みたい。

東海道線と並んで興津川を渡りつつ30分ほど東へ。静岡市内ながらほのぼのした雰囲気。

川を越えた後、山沿いへ向かう脇道に出る。
自分の進む方向が正しいのか不安になる塩梅の距離で看板がお出迎えしてくれる。

本当に合ってるのか???「車でお金」の宣伝も狸にしか届かないんじゃ...

Googleマップを頼りに20分ほど進むと墓地とその脇に案内看板が出現。
墓地を突っ切って峠に入るらしい。どことなく不穏な気もする。

写真を撮る余裕は無かったが、峠も多くが石段になっていて登りやすく整備されていた。
10分弱で薩埵峠の西寄りの展望スポットに到達。

現在は眺望名所として指定されている。

運よく満開の河津桜が眺望を彩る。春の気候ゆえに富士山頂は雲が覆い隠している。
15時過ぎに興津駅を出てから45分ほど。日没まではまだ猶予がある。

30分ほど粘っても雲消えず。光線状態は最高なんだけどなぁ。
現地では由比在住の地元の方が河津桜のタイミングを見計らって撮影に訪れていた。
教えてもらったところによると、「河津桜が咲く=温暖で雲が出やすい」とのこと。
反対に、雲のない冬日に訪れると、桜が蕾のまま、ないし散った後だったりするらしい。
「冠雪した富士山と満開の河津桜」の組み合わせはほとんど実現しないみたいだ。

日没直前の17時前まで雑談しつつ粘っていると、徐々に雲が少なくなってきた。
日没まで40分。光線状態も悪くなる中、2人して撮影に没頭する。

いよいよ山の形がくっきり見えた頃には日も落ちていた。これにて撤退。
由比方面へ峠を越えることも考えたが、大荷物ゆえに断念。来た道を戻ることに。

興津の山肌は絵になるね。
薩埵峠は戦国時代に武田軍・今川軍が衝突した合戦場としても有名らしい。
今川軍の陣頭指揮を執っていたはずの今川氏真は早々に山を下りて西へ逃亡したとのこと。
自分も峠越えできず、再び西へ戻ることになったのは皮肉。

興津からは鉄道という文明の利器に頼って薩埵峠を越え、由比方面へ。

三島からは20世紀の発明品で江戸まで小1時間。
日曜夜の東京行き。こだま号の自由席は熱海以東でほぼ満席だったのには驚く。

峠と聞いたので警戒して行ったが、荷物さえ絞れば比較的楽に峠越えできそう。
熊出没注意の看板もあるので、冬眠時期かつ冠雪した富士山を狙って冬に訪れるのがおすすめかと。
気になった人はぜひお試しあれ!
訪問日 : 2025/3/2
ルート :
静岡駅 → 東海道線普通列車 (約15分) →興津駅
興津駅 → 徒歩30分~40分 (約3.2km) → 薩埵峠入口 (墓地) → 石段10分 → 展望台と河津桜
注意 :
・上り坂が多いので、荷物は軽くして行くべし (当たり前か)
・春以降は熊出没の情報があるので、不安なら鈴など持参
・峠から由比方面は山道多め。体力や体調に自信が無いなら興津方面から行くと良い。
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