早くも最終日。
目覚めた瞬間、真っ白な空。いつもこうなんだ、どうぜ帰る頃に晴れてくるんだろう。
古の工場施設の建築を生かしながら、現代水準に合うようリノベしたホテルのコンセプトを妙に体現している。
この時代の外国文化を貪欲に吸収する精神性は見習いたい。

鯉ぽつねん。アーチと冬眠中の蔦。
現代でもこの時代を模したデザインの建物はあるけど、どこか嘘くさい不思議。

と思ったらフィナンシェの宣伝。100年間屋根を支え続ける支柱との謎コラボ。小市民精神が炸裂し、高そうだったから控えた。

倉紡。欧米列強へ対抗する当時の日本が誇る紡織技術は、東の富岡に限らず、西はここ倉敷が支えていた。そんな当時の歴史的逸品が惜しみなく展示された記念館は一見の価値あり。

メカメカしいものには目がない。
手織機。有線イヤホンが絡まるだけでイライラする自分に、この仕組みを考えた人を紹介してほしい。

時代が下ると、機械化部分が増える。この時代の技術の移ろいは今でもこれだけ鮮烈に感じられるのだから、当時これを眼前で経験した人の興奮は相当だったろう。

これで工場の火災を止められるのか不安、いや、意外とこのサイズでも高出力だったりするからなぁ。

対岸の高松にも工場・発電所を設けていたそう。八栗・屋島の山々をバックに長閑な風景だが、今も高松市南部は意外とこんな雰囲気が残っていたりする。

成功したら何でも語録になるのはいつの時代も一緒...


コンパクトな敷地内に、当時の紡織機材や建物の遺物がぎっしり敷き詰められていて、軽く2時間ほど溶けてしまった。

昼下がりの街を練り歩きつつ、どこか川越の小江戸に通ずるものを感じた。

表通りの賑わいから逃れるように裏道へ回ると、こっちの方がそれっぽい。

水路脇には訪日外国人に喜ばれそうなアイテムの数々。


大原美術館を訪れたかったけど、帰りの飛行機が迫っていて断念。
また10年後行く口実ができた。

とはいえ少しばかり時間が余ったので「珈琲エル・グレコ」で一服。
ちょっと重厚すぎて入るに迷ったけど、雰囲気は間違いないので思い切って入店!
大原美術館の隣、大正時代から続く建物を喫茶に改装したそう。

窓枠や天井のつくりなどに歴史を垣間見る。外観がレトロでも、バリアフリーやリノベの波で内装が「新築そっくり」になってしまう例も多い中、ここは本物。

珈琲も文句なしに美味しい。

青蘭という現代の申し子と100年続く壺と煉瓦が見送ってくれた。

そこからリムジンバスで岡山空港まで1時間。
道中山の中をひたすら走り、雑木林の中に廃車が眠っていたりする光景に不安を覚えたりしていると、突然視界が開けて空港が現れるのが驚きだが、少し面白い体験でもある。
道中山の中をひたすら走り、雑木林の中に廃車が眠っていたりする光景に不安を覚えたりしていると、突然視界が開けて空港が現れるのが驚きだが、少し面白い体験でもある。

先ほどの純喫茶とは対極のサンマルク。
地方空港にあるのは意外だが、そこは岡山発祥ゆえの恩返しなのかも。


そして、展望デッキも無料で入れるのは(実は)結構太っ腹な空港の証拠だったりする。
ということで帰京!

帰りはJAL。沖縄風情感じるJTAの機材を期待したが、同月はJAL本体の運航。
Flight Infoこんなに安く乗れたのはタイムセールのおかげ。
便名 : JAL (JL) 240便
区間 : 岡山 (OKJ) 17:45 → 羽田 (HND) 19:05 (1h20m)
運賃 : 9,170円 (諸税等込)
航空会社 : Japan Airlines (JAL / JL)
機体記号 : JA337J
機種 : B737-846
機齢 : 12年 (2014/10〜)
エンジン : CFM56-7B24
今は燃料代も高いから、セールでもこれより少しお値段が張るだろう。

西陽に照らされつつブロックアウト!

往路の高松空港同様、山上の空港はタキシング中も景色が開けていて気持ちが良い。

Take off!東向きに離陸したので旋回なく東京を目指す。

そろそろ夕暮れ。この時間に東京行のフライトに乗っていると、旅情と日常に戻される名残惜しさが入り混じった複雑な気分になる。メランコリーと似ているがそこまで重たくはない、というか。

ということで着陸体制に。関東上空、雲の絨毯ということは...

やはりと言うか、羽田夜着ってなぜか雨に見舞われる率が高い。
前便の出発遅れでゲート近くで10分ほど待機。旅の終わりに対するせめてもの抵抗を。

久々の1タミにスポットイン。なんだかんだいい旅でした〜
美観地区は濃い味の観光名所ではない。
昆布出汁のように、淡い色合いの風景の中に、都会が失った時代の奥行きを微かに味わう幸せ...まさに(日本人の)旅行者の年代層がそれを物語っている。
そして、自分はまだまだ「滋味」を思う存分感じ取れる程には、人生の奥行きを兼ね備えていなかった。コンソメのようなパンチのある風景やアトラクションをつい欲してしまったり。
だが、そんな背伸びした旅も貴重だし、却ってそれが自分の感性に鋭さを与えてくれるのかもしれない。
そんなことを言いつつ、この3週後にある意味「濃い」味の旅が幕を開ける。
こぼれ話をお楽しみに!










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